イビツウタ
二次創作リハビリ帳。更新不定期。
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「水、は生きていくのに必要不可欠なんだよね」
シエルの呟きに、トーマとマルーンは顔を見合わせた。
ロードレイクは以前の姿を取り戻し、人々の生気で満ち溢れている。
全て元通りとはいかないが。それでも。
「当たり前だろ?」
「そうだね。そうだよね。よかった、取り戻せて」
「………」
太陽の光が焼き尽くしたのは水だけじゃない。きっと人のこころも、渇いてしまった。
「少しずつ、取り戻していけるといいな」
トーマの笑顔を見ながら、シエルは自分の渇きはいつ潤うのだろうと未だ乾いたままの地を感じて想う。
奪われるのは瞬きで、奪い返すのには数多の時間がかかるのだから。
(幻水5/王子とトーマとマルーン)
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